前半ではアドベントからシャンドルーまでの流れでしたが、後半は復活祭が起点となりますので、復活祭から遡る形で追っていきます。
復活祭(2022年は4月17日)
英語ではイースター、フランス語ではパック。
イエスキリストの復活をお祝いする日。
春分の日の次の満月の次の日曜日(ややこしい!)ということで、毎年日にちは変わり、2022年は4/17となります。
復活祭近くなるとお菓子屋さんのウインドーはチョコレートが目立つようになります。
うさぎや卵の形をしたチョコレートがオーソドックス。
庭のあちこちに隠されたチョコレートなどを子供たちが探すエッグハントはフランスに限らずいろんな国で楽しまれているようです。
ちなみに私はグアムのホテルでエッグハントしたことがあります。
灰の水曜日から始まる四旬節(2022年は3月2日から復活祭直前まで)
復活祭前の40日間(日曜日は除いた日数なので、期間にすると約6週間半)を四旬節といって、イエスが40日間、断食などの苦行を行ったことに由来して、同じように慎ましやかに過ごす期間。
お菓子とは無縁な時期。
カーニバルとマルディグラ(2022年は〜3月1日)
「灰の水曜日」の前日が「脂っこい火曜日」=マルディグラ。
四旬節の間は慎ましい食生活となることから、それ以前にカーニバル(謝肉祭)を開き、しばらく食べられなくなる油物や卵を食べておくということだそうです。
カーニバル期間は四旬節に入る前の1週間ほど(場合によっては1/6の公現節以降とも言われる)で、その最終日がマルディグラというわけ。
この時期のお菓子といえば、ベニエやビーニュ。
卵やバターがリッチに入った揚げ菓子です。
ベニエはふわふわしたドーナツ、ビーニュは薄めでサクサクしたリヨンの食べ物です。
ベニエというと私はニューオーリンズを思い出します。
ニューオーリンズのカフェ、Cafe du Monde(残念ながら日本撤退)のベニエは食べたことのある人も多いのではないでしょうか?
ニューオーリンズはフランスと縁が深く、マルディグラという言葉を知ったのもニューオーリンズを旅した時でした。
今思えば、その旅行は2月下旬で、マルディグラが近づいて街が活気付いている時だったのでしょう。
中心街で夕食をとっていたら近くのおじさんに「若い子二人だけでこんなところにいちゃダメだよ」と注意されたのでした。
ニューオーリンズのマルディグラはかなりカオスなようです。
全体をまとめてみるとこんな感じ
11月末頃〜12/24 | アドベント |
12/25 | クリスマス |
⬇︎ | ⬇︎ 12日後 |
⬇︎ | 1/6 公現祭 |
⬇︎ 40日後 | ⬇︎ |
2/2 聖燭祭 | ⬇︎ |
⬇︎ | |
⬇︎ カーニバル期間 | |
(2022年) 3/1 | マルディグラ |
(2022年) 3/2 | 灰の水曜日 |
⬇︎ | |
3/21 春分の日 | ⬇︎ 四旬節 |
ー満月ー | ⬇︎ |
(2022年) 4/17 | 復活祭 |
ということで、ざっとまとまりました。
複雑な宗教のお話であるがゆえ、もしかしたら認識違いの部分もあるかもしれませんが、お菓子との関わりという点ではこんな感じになるのではないかと思います。
みなさんも、カレンダーを見ながら、その時々のお菓子を楽しんではいかがでしょうか♪