東京都板橋区のお菓子教室 Atelier “comme tu veux” (アトリエ コム テュ ヴ) です。

レッスンでは、ホームパーティーや手土産にもぴったりな、おいしくて華やかなお菓子をご紹介しています。

キッチン

お越しになる生徒さまからもたまにご質問いただくこのキッチン。
これから家を建てる友人からも聞かれたりするので、
今日は、このキッチン作りについて、備忘録がわりに振り返ってみます。

家作り、そしてキッチン作り

家を建てる時に、お教室のできるキッチンが作れる、というのはもちろん大事なポイントでした。

大手ハウスメーカーだと、そもそも提携キッチンメーカーが限られていたりすることもあるようですが、我が家は幸いそういう制約が何もなかったので、見られる限りのキッチンショールームを訪ねることから始まりました。

希望を洗い出してみる

といっても、確固たる設計図が頭にあるわけではなく、いろいろ見ながら計画を練る感じでした。

そしてまとまってきた方向性としては、
・ステンレスの天板
・アイランドキッチンで、作業スペースを広く取る
・食洗機は大型のもの
・化粧板はマッド調で落ち着いたカラー

大手メーカーに足を運び、見積もりを取る

クリナップ、TOTO、トクラス、リクシル、トーヨーキッチン、WOODONE あたりを見てきました。

これだけ見れば、希望は叶うかと思いきや、これが案外素直にはいかないもので・・・
まず、システムキッチンでは海外の大型食洗機は入れられないと言われることが結構あるんです。
入るは入るけど、その部分は食洗機屋さんに別に発注して工事してもらってください、とか。
幅45cmの食洗機ならいいけれど、60cmのものへの化粧板は提供できない、とか。
なんで???ってことが頻発。

食洗機問題が解決しない時点で、もうシステムキッチンはほぼ諦めモード。

食洗機

オーダーキッチンメーカーへ

同時にオーダーキッチンも見ることに。2社行きましたが、当たり前ですが、こちらの希望が全部言い放題なので、システムキッチンメーカーに比べるとノーストレス。(金額さえ折り合えば・・)

食洗機問題は難なくクリア、システムキッチンではピンとこなかった化粧板の色も何百(たぶん)の中から選べる。

そして肝心の見積もりの方は?
システムキッチンと比べて安くはないけれど、トーヨーキッチンみたいにビックリするような価格ではなかった💕

ということで、我が家のキッチンは「YAJIMA」さんに依頼することとなりました。

yajima

矢島さん、全然知らなかったのですが、某デザイナーズハウスメーカーで知ることとなり、そもそもステンレスの会社とのことで、システムキッチンメーカーだと割高になるステンレス天板がむしろお安い。

それと、天板の厚みを薄くすると見た目がすっきりするのですが、これは大手メーカーだとできるところとできないところがあり、それも二つ返事でやっていただけたのもよかった。

ステンレス天板

細部の設計

さあ、あとは細部を詰めます。

だいたい希望のデザインは固まっていたけれど、3段引き出しの高さまでオーダーできるので、逆に困りました(笑)

化粧板

化粧板の色は、YAJIMAのホームページにも出ていたナスビ色に一目惚れ。
実際にはアイカ工業で色サンプルを見比べて決めました。
ここのショールームはかなり楽しかった!
第一希望のナスビ色だけではなくて、実際に見るとエンジや、なんとも言えない絶妙な青もありかも〜?と、もらって帰ってきたサンプル素材を壁に立てかけてじっくり比較。

食洗機

ミーレ、ガゲナウ、AEG、アスコ、ボッシュ、が選択肢にありました。
ちょうど当時ボッシュが日本再上陸(一度撤退していたらしい)して、掃除機などのオマケがついてくるというおいしい話が♪
ボッシュは、ドイツの高級家電ガゲナウの傘下に入ったとのことで、なんとなく安心感もあり、食洗機はボッシュに決めました。

ちょうどボッシュのショールームが勤務先の近くにあったので、確認がてら寄ってみると、なんとここにもあのナスビ色のキッチンが!

もう色はこれしかないと、第一印象貫くことになりました。

壁面タイル

背面キッチンの壁はタイルにすべく、タイル屋さんに出向きます。
まずは、名古屋モザイクへ。もう、種類がありすぎてわからない。。

我が家のタイル使いはキッチン以外に1階2階の洗面所もあり、それぞれのイメージを考えながらショールームをうろうろ。決めかねる。

もう1社、平田タイルへ。
こちらのショールームの方が見やすいからか、ピンとくるものがあり、洗面所のはここで決定。

このタイルは目地の色が何色もあり、目地と白タイルのコントラストで印象が変わるという面白い作りでした。
目地の色もキッチンの青と同系色にしました。

そして、キッチンの壁はごくごくシンプルな長方形の白いタイルにすることに。
正直、どこのメーカーでも取り扱いがある感じだったので、価格が安めだったサンワカンパニーにしました。

オーダーキッチン良かった点、こうすれば良かった!な点

キッチンで一日の大半を過ごすといってもいい私にとって、最大限納得のできるキッチンを作れたことはとてもとても満足でした。反面、一から組み立てていくので、今まで書いてきたようにあちこちに足を運び、比較検討する時間と労力は半端なかったです。

詳しく書かなかったけれども、レンジフードや吊り照明もそれぞれ見に行きました。

家作り、キッチン作りをしている間は、あまりに悩みすぎて夢にも出てくるほど。
タイムリミットがあるので、心の余裕もなくて。

でもこれだけやって出来上がったキッチンはいつまでも居心地が良いものです。

例えば一つ印象に残っているのが、背面の釣り戸棚。図面上、210cm幅で設置できるので、35cm×6枚扉となっていますが、システムキッチンだと扉の幅に35cmがないため、4枚 / 2枚で幅が違うという見積もり図面が出たりしてました。

それをもらった時は、まあ仕方ないか、ぐらいにしか思ってませんでしたが、ばっちり見える場所なのでそこ一つ取っても妥協しなくてよかったです。

逆に、こうしておけば良かった、という点。
敢えて言うなら、もっとコンセント口を多めにつければ良かった。
家全体にも言えることですが。

あと、水栓が水はねしやすかったことと、センサーとかワンタッチ式にすれば便利だったなーとは思います。

こんな想いの詰まったキッチンで

このキッチンで行うお菓子教室、ぜひぜひおいでください✨